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2012/07/23

子どもあそびばミーティング

YCAMに3度めの訪問。毎回美味しいお刺身食べて、日本酒飲んで、たくさん話して知識を得て、楽しいことばっかりな仕事もこれで最後。詳しくは今度まとめて書きますわ。

子どもにアイデアを考えてもらい、そのアイデアによって公園の機能をアップデートしていく、ということをするんだけど、子どもにアイデアを考えさせるとき、評価の対象になるのは、2種類ある。1つは大人がやってることのきちんとした「再生産」。滑り台がある、砂場がある、ブランコがある、といったようにデフォルトの公園を再現する能力。もう1つは、放ったらかしの「自由」。公園にワニがいる、ドラゴンがいる、魔法の杖がある、みたいに非現実的で実現性のないアイデアを描いたものが「独創的」という理由で評価されるか。そのどちらかが多いんだけど、ぼくはどちらもしょうもないというか面白くないと思っていて、「再生産(=規制)」でも「自由(=放棄)」でもない、「ひずみ」を生み出す仕組みを考えたかった。ヘンテコかつ具体的なアイデア。その表出のシステムを「大喜利」という形式を組もうとしてたのが今回の子どもあそびばミーティングでした。これについてはまた今度。

その「ひずみ」にこそ希望や未来がある、ということを、ぼくは実践し続けていきたいと思っているし、そのための実践の数々であると思っている。今すぐに認められる、とか、今すぐにわかる、とか、そういうものはすでにある定式に当てはめられてて、新しいものにはなりえてない、というのはもうよくわかられていること。

誰かにほめられることよりも、驚かせることのほうが価値あることだということを、どうやったらシェアできるかな。いいね、なんて誰にでもいえる。