ページ

2011/11/19

オートマチック、一年

大きなイベントが終わり、助成金申請のシーズンだ。ぼくもガリガリと書いているところだが、アートマネジメント業をしている人たちにとっては、書き入れ時(←この字であってるのか?)

この時期に来年のことを考える、ということが、すこしずつできるようになってきている。去年は、確かこの時期に山本さんに会いに名古屋にいって「なんかやれたらいいねー」というような話をしていた。西尾さんにも、「来年何か新しいことをしましょう」という話をしていた時期だ。いや、しかし、それはなんとなく振る舞いとしてそうしなきゃいけないことがわかってきただけなんだけど。

こうして自転車操業をして、1年のサイクルを、また次の1年を生き延びるために使っていく。オートマチックに繰り返すんだけど、毎年、変化を加えていく。時間とはよくできたものだ。


2011/11/16

遊びプログラムの自動生成

法人をマネジメントする、ということは、人造人間を操作することでもあるけれど、そんなことより利益を増幅させることが大きな目標となる。非営利活動法人とはいえ、同じ。自分たちの収入を増やすための設計が必要になる。収入が増える、ということは、活動がひろがるということだから、公益の増幅につながる(ように設計しなくてはならない)。

「遊び」も「アート」も、「算数」ほどには教育的意義が価値化されていない活動だ。むしろ、されなくていい。わからないものであっていい。よく分からない(けど楽しい、面白い、気になる)ものが、どんどん減っていく方向になるのはよくないと思うのだ。

児童館は「遊び」に教育的価値を見出し、プログラム化して提供する貴重な施設だ。そういう「遊び」のプログラムが自動生成する仕組みを考えている。公園とかマンションの空きスペースとか、子どもが遊べる場所が活用されていないからだ。っていっても「自動」なわけがないのだからオペレーションする組織がいるし、これもまた大変なのだろうけれど。

2011/11/15

人造人間、NPO

ついに法人をつくるために動き出した。正しくは、特定非営利活動法人。法のもとに認められる「人」をつくるわけだから、骨格をつくり、心臓をつくり、筋肉をつけ、新陳代謝の機能をつくり、そうして人造人間をつくるわけだ。それはもうなんだか楽しい。

とか言っていられるのは今のうちなのかも知れないが。人を雇い、自分にも給与を払い、本格的に「経営」が始まる。全く新しい活動のフィールドが開く。


2011/11/13

中村児童館へ、これから


夏以来、久しぶりに中村児童館へ。一大イベント「あきまつり」だった。すっかり間が空いてしまった。久しぶりに会うと小学生は大きくなっているし、中高生のメンバーも少し増えたり減ったり入れ替わったり。彼らは本当によく働くし、力仕事を進んでこなす。ボランティアの学生や社会人も、たくさん集まってくる。本当に人を集める力のある児童館だ。

この児童館で、今オーストラリアで活躍中のNadegata Instant Partyのプロジェクトがいよいよ始まろうとするわけだけど、これもまた相当な覚悟が必要だ。いかんせん、今年のプロジェクトはどれも規模も威力も大きく、いろんな意味で混乱を招いている。これは交通整理できていないぼくの責任なのだが、想いが空回りしてる感じになっちゃってる。

混乱ではなく、"問いかけ"にしなければならないなぁ、と思う。崩壊させてはいけない。高山さんの言葉を借りることになるが、美しい"亀裂"にしたい。『未知との遭遇』のあのシーンのように、揺らぐ光が漏れるような。現状を否定も肯定もせず、判断は観客にゆだねる、という風に。

子どもたちには、自分の意志で、ある程度のリスクを負って、プロジェクトに参加してほしい。そのために参加のフレームを設計しなければならない。その設計として「あきまつり 子ども実行委員会」はとても参考になる。お店屋さんをやる子どもたちも、多少なりともリスクを負っているわけだから。

何をしていいか分からない状態をつくらないように。何をしていたのかわからなくなるように。

Nadegata Instant Party《Yellow Cake Street