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2011/02/01

2011/01/31 パーティーと物語

ひとまず卒業論文を書き終えて提出したわけです。が、そこにすべて出し切ったような感覚はないです。なんだろうな、料理を作ったはいいけど、フライパンごと食卓の上に載せちゃってる感じ。盛り付けとか、一切してないっていうか。これから編集と校正の作業をして、3月までにフリーの電子書籍として出せたりしないかなぁ。

今、一番興味が有ることは、物語を空間にすることです。そこで過ごす時間は、読者の判断による。本も、映画も、読者の時間の流れは指定されています。作者によって操作された時間を、読者は追うことになる。つまり編集というのは読者の時間を操作することだと思うわけです。

物語を時間の流れではなく、空間の配置として作ることは可能でしょうか。例えば、パーティーという状況を考えてみます。そこにはたくさんのひと、いくつかのテーブル、ドリンク、料理があります。どの料理、どのドリンクをどういう順番で食べるか、誰とどんな話をするのか、それはそこに出席した人が決める時間の流れです。そこにはただ、空間があるだけです。パーティーは出席者が空間を使って時間を編集することが可能なメディアなわけです。映画や小説はそうはいきません。

ここで「時間」という言葉を“物語”に、「空間」を“素材”に、「出席者」を“読者”に置き換えてみます。すると、

パーティーは“読者”が“素材”を使って“物語”を編集することが可能なメディアなわけです。

となります。ということは、パーティーの類推を使えば物語を空間化することが出来るわけです。

パーティーを盛り上げるのに必要なものはなんでしょう?
食事、飲み物、そして面白い出席者(登場人物)はもちろん前提条件です。
演説やパフォーマンスの披露、どっきりなども重要です。そのなかでぼくが面白いなと思ってるのは、ゲームです。ビンゴとか、まともにやったことないけど王様ゲームとかは、そのままパーティーするのとは違う、人や素材との出会い方に変化を加えていく方法です。

ゲームとは、方法。
パーティーとは、メディア。
物語は、目的ですかね。

というわけで、ゲームを引用した、読者による編集可能な物語のシステムをあと3日(実質2日)で作るつもりです。